第4回(仮称)中央図書館整備基本計画検討委員会

HOME > 各種資料 > (仮称)中央図書館整備基本計画 > (仮称)中央図書館整備基本計画検討委員会結果 > 第4回(仮称)中央図書館整備基本計画検討委員会

更新日:平成23年2月28日

日時:平成18年12月7日(木) 14時から16時
会場:一宮市役所木曽川庁舎 3階 第3会議室
委員:12名出席(3名欠席)

議事要旨

(1)第3回委員会議事要旨の確認について

(事務局説明)

  • 平成18年11月9日に開催した第3回委員会議事要旨について、各委員による内容の確認が行われ承認された。
  • 承認された第3回委員会議事要旨は、一宮市立図書館ホームページにて、委員会資料とともに搭載し公開する。

(2)特徴的なサービスについて

  • 市民活動支援サービスに対する委員意見

    ・ 事例の中で、NPO法人と密に連携をとってのサービスが紹介されたが、現在の図書館ではNPO法人と連携したサービスは実施されているのか。

    → (事務局)ボランティア団体との連携はあるが、NPO法人と連携は特に実施していない。ロビー展示を通じて、市民の文化活動支援は実施しており、文芸活動をしている団体・個人に、展示スペースとして貸し出しを行っている。

    ・ 先日、市民活動支援フェスタがあり初めて参加したが、そこでは、長期間にわたって「どんぐりの木」を植樹し続けている団体の紹介などが行われていた。私はそのような団体・活動を知らなかったので、中央図書館にも、そのような活動発表の場があれば良いと思う。

    ・ 豊島図書館の展示ロビーは、半年前から地域主導による展示から、団体等の希望者による展示に切り替えられたが、以前の運営体制が理想的ではないか

    → (事務局)尾西・木曽川でも展示スペースがあり、貸しスペースをお貸しするという姿勢で運営してきた経緯から、両館に合わせて豊島図書館でも展示ロビーの取扱を、「空間の提供」に統一した。図書館が主催して展示を行なうことはないが、図書館の来館者が楽しめることを基準に、従来からの運営方針を継続している。

  • ボランティア活動支援サービスに対する委員意見

    ・ 図書館には読み聞かせボランティアが多数おられるが、合併してから特に横の繋がりが希薄であると感じる。ボランティア同士の横の繋がりを築くためには、図書館に専任の職員が配置され、システムとして機能させることが必要だと感じているので、中央図書館には、専任の職員配置を是非お願いしたい。

    ・ 先日、稲沢図書館に行ってきたが、職員に視覚障害者スペースへの案内を申し出たところ、専任のボランティア(職員)を設置していない。とのことだった。視覚障害者は一人で行動できないことが多いので、是非、専任のボランティア(職員)を配置してもらいたい。

    ・ ボランティア団体が活動できる場所を提供するだけではなく、図書館に対してのボランティア活動も関連してくると思う。また、利用者に対するボランティア活動も関連させて充実することが大切だと思う。

  • ビジネス支援サービスに対する委員意見

    ・ ビジネス支援サービスとは新しい言葉だと思うが、ビジネスに関するサービスを実施するのであれば職員だけでは無理があると思う。これを本当に実施するのであれば、外部の専門と連携する必要があると思う。ビジネスの範囲は広いので、地域に関係するビジネスに絞ることが必要だと思う。

    ・ 商工会議所でも、ビジネス支援を実施していることから、ビジネス支援は商工会議所の経営指導員がいる支援センターで実施した方が相応しいのではないかと思う。ビジネスに関する質問や相談は商工会議所を訪問してもらうのが良いのではないか。図書館でビジネス支援サービスを実施するのではなく、商工会議所との連携を検討されるべきではないか。

    → (事務局)図書館職員でビジネスに関するセミナー等を開催できる体制はないが、図書館は資料としての情報を保有しているので、商工会議所や市の経済振興課主催のセミナーに対して、図書館資料を活用した支援が出来ると考えており、商工会議所や市の経済振興課と連携を図って実施して行きたいと考えている。

    ・ 図書館と商工会議所が連携して、より良い図書館が実現できることをお願いしたいと思う。

  • サービス全般に対する委員意見

    ・ 図書館で実施するサービス内容を網羅的にすると、図書館の性格が混乱する恐れがあると思う。中央図書館の性格がはっきりしないと、各地域館にも影響することが危惧されるので、あくまでも図書館が駅にあることから、どのような特徴を持たせるかということを考えるべきではないか。

    → (事務局)イベントを一緒に実施するのではなく、市民が集う駅ビルに立地する図書館として、市民に対する情報の案内役としての役割を考えている。

    ・ 駅ビルに図書館が立地することと、中央図書館としての機能とは違うのではないか。駅ビルに立地することを意識することは大切だが、それを過剰に意識しすぎて中央図書館であることを忘れては困る。

    → (事務局)中央図書館として図書館本来の基本機能の充実を図ることや、市民生活やまちの課題解決に資するサービス提供、交流・情報機能の充実を図ることを基本方針案として挙げている。

    ・ 特徴的なサービスとして「市民活動支援サービス」、「ボランティア活動支援サービス」、「ビジネス支援サービス」、「賑わい支援サービス」の全てを、中央図書館で実施するつもりなのか。

    → (事務局)現時点ではサービス計画の検討を行っているところ。図書館が開館した場合の職員体制等が確定していないので、新図書館が出来た後に実施していきたいというサービスを事例として検討して頂いている。

    ・ 本検討委員会でとりまとめた基本計画が、直ちに実施計画に移行するのでなく、図書館の開館が数年先になるのであれば、中央図書館にどのような特徴を持たせるかということに絞り込んで議論するべきではないか。

    ・ 図書館に一番大事なのは図書資料だと思う。いろいろなサービスも重要だと思うが、資料を充実させることが一番大事だと思う。図書館は、生き方とか仕事の仕方だとかを教える場所だからではなく、自ら育とう(学ぼう)と思ったときに、無料で教えてくれる(資料が収蔵されている)場所が図書館だと思う。

    ・ 駅ビルは老若男女さまざまな人が通行する場所であり、そこに人を育てる資料がいっぱいある図書館ということで、資料が欲しいときに利用できる施設があるという情報発信が大切だと思う。

    ・ 70万冊の図書資料を用意して、図書の貸し出しだけで満足するだけでなく、利用者の手助けとなる情報提供を大事にする必要があると思う。

    ・ 駅ビル図書館ということで、通勤や通学による駅利用者を対象とするのであれば、朝に予約して夕方受取るだけといったコンパクトなサービスを提供する図書館でもよいのではないか。

    → (事務局)そのようなお考えもあると思うが、市民アンケートの結果で、中央図書館に望むこととして、「目的がなくても気軽に立ち寄れる場所」という意見が一番多く(61.3%)あったことを反映している。
    また、朝9時からの開館時間を1時間早めることも検討したが、市民アンケートによる開館時間と閉館時間の希望結果によって、朝9時から夜9時までとした経緯もあり、朝9時の開館時間帯においては、通勤や通学の方の利用を想定していない。

    ・ 図書館の視察に行ったことによって、すばらしい図書館のサービスを体感することが出来た。前向きに考えて、みんなで勉強しながら、新しい図書館を作っていきたいと思う。

(3)民活導入の可能性について

(事務局説明)

  • 中央図書館の運営形態については、本検討委員会での検討項目ではないが、中央図書館がどうあるべきか考えた場合、図書館サービスと運営は切り離せない関係のため、図書館に対する民間活力の導入の可能性について、説明を行った。

(4)基本コンセプトについて

  • 基本コンセプトに対する委員意見

    ・ 中央図書館の基本コンセプトであり、ビル全体のコンセプトではないので、駅に拘ったものは基本コンセプト案から外した方が良いのではないか。
    ・ より平凡でわかりやすい内容のコンセプトが良いのではないか。
    ・ サービスを強くアピールした内容のコンセプトが良いのではないか。

  • 基本コンセプトに対する委員意見

    ・ 『ひと・まち・くらし育む知恵袋』
    ・ 『知をつむぐ、心豊かな育ちの場』

(5)その他について

  • 次回の検討委員会日程について
    (事務局)次回の第5回検討委員会は、平成18年12月26日の14時から開催する。