更新日:2024年10月2日
8月7日(水)に本年度の「子ども司書講座」の第3回目の講座が行われました。
この講座は子ども読書活動推進計画の一環として、本や図書館に関心のある子どもたちに講座を学んでもらい、学校や地域で読書の輪を広げてもらうために開催されました。本年度は9期生になります。
第3回は「ビブリオバトルをやってみよう!」「おはなし会をしてみよう!」ということで、ビブリオバトルとおはなし会を実際に体験しました。
午前は、ビブリオバトルについて学びます。
ビブリオバトルとは、5分間で本を紹介しあい、もっとも読みたくなった本を選ぶというゲームです。「知的書評合戦」とも呼ばれています。
詳しくは公式サイトをご覧ください。
第1回「図書館の役割・子ども司書の役割」の時に講義をしてくださった東海ナレッジネットさんをお招きし、ビブリオバトルとは何かを学びます。
最初に、ビブリオバトルとはどのようなものなのか学びます。受講生の多くはビブリオバトルを知っているようですが、実際にやるのは初めての子がほとんどでした。中には、家族でビブリオバトルをやったことがあるという子もいました。
ビブリオバトルをするためには、自分が紹介したい本についてより理解を深める必要があります。そこで、ビブリオバトルを始める前に「本の地図」を作成していきます。本のキーワードをたくさん出し、本を読んで感じたこと・感動したこと・本を読んだ時のエピソードなどを書き出していきます。
作った「本の地図」と紹介する本を持って、気になる本を紹介している子を見つける旅に出ました。「この本を読んでみたい!」と思った子同士でグループを作ります。
いざ、ビブリオバトル本番!集まったグループで「本の地図」をもとに3分間で本を紹介します。中には、身を乗り出して本を見ているグループもありました。
3分間で自分の伝えたいことを言葉にして紹介することはとても大変ですが、言葉を絞り出して本の魅力をみんなに伝えます。
最後に、グループのチャンプ本を決めました。
お互いのオススメの本の紹介を聞いて、読みたい本がたくさん出てきたようです。
午後は、おはなし会について学びます。
講義は、いつも子ども司書講座を行っている7階講座室から出て、毎週土曜日・日曜日におはなし会が開催されているおはなしのへやで行いました。
講義が始まる前に、読み聞かせで読む本を選びました。
用意された本はテーマごとに分かれており、グループで1つのテーマを決めます。受講生が今回選んだ本は、「ロングセラー」「かがくの本」「おもしろい話」「おばけが出てくる話」でした。
続いて、テーマで用意された絵本の中から、実際に読み聞かせをしてみたい本を選んでいきます。昔読んだ本を手に取って懐かしさを感じている子や、読んだことがない本を手に取って興味深そうにしている子もいました。
講義が始まると、いつもおはなし会をしている図書館スタッフから、読み聞かせとはどのようなものなのかなど、おはなし会のポイントを教えてもらいます。
次に、図書館スタッフの読み聞かせを聞いて、一緒に手遊びをしました。受講生の中には久しぶりにおはなし会を聞く子もいて、楽しそうでした。
絵本の持ち方についても学びます。絵本を片手で持って読むことはとても大変です。絵本がぐらつかないように読み聞かせができるよう、何度も繰り返し練習します。この練習の中で、絵本の内容も把握していきます。
練習が終わったら本番!実際のおはなし会を想定して、グループでおはなし会を開催しました。思っていたより難しかった子、楽しくおはなし会ができた子、緊張して声が震えてしまった子など感想はみんなそれぞれでした。
おはなし会を見るだけだったのが、実際に読み聞かせを体験したことで絵本に対する印象がかわり、絵本の内容の理解も深まったと思います。
最後に、グループの代表者4名が全員の前で読み聞かせをしました。緊張はしていましたが、とっても上手にできました!
子ども司書講座は7月から12月までかけて、全6回の内容で開講する予定です。
引き続き子ども司書たちの活躍はホームページでお伝えしていきます。