第6回(令和6年12月21日)

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更新日:2025年2月5日

12月21日(土)に本年度の「子ども司書講座」の第6回目の講座が行われました。
この講座は子ども読書活動推進計画の一環として、本や図書館に関心のある子どもたちに講座を学んでもらい、学校や地域で読書の輪を広げてもらうために開催されました。
本年度は9期生になります。

第6回は、ついに子ども司書講座最終回です。
午前中は「本の修理現場を見てみよう!」ということで、中央図書館の修理ボランティアをしているブック・ラボさんを講師にお招きし、和装本を教えてもらいました。また、館内にある修理室を見学しました。


和装本(和綴じ本)とは、ひもを使って綴じてある本のことです。和紙で書かれている昔の本に多く使われています。今回は、表紙やひもなどをブック・ラボさんにご用意していただき、本を綴じる体験をしました。



まずは、和綴じ本とは何かを教えてもらいます。和綴じ本にもいろいろな種類があり、今回は四ツ目綴じ・康煕綴じ・麻の葉綴じを組み合わせて作ります。

さっそく、本づくり開始!糸を針に通すところから始まります。学校で家庭科を習っているからか、みんな早いです。

 
針を順序通りに通していきます。順番が複雑なため、次に針を通す穴が分からなくなってしまった子もいましたが、プリントを見たり、先生に教えてもらいながら作っていきます。
糸を通す穴は、事前にブック・ラボさんに開けてもらっています。同じ穴に何度も針を通すため、硬くなってしまいなかなか針が抜けなくなってしまった子も。近くの席の子と協力して作り上げていきました。

 
個別に対応もしてもらいます。サクサクと進めていく子もいました。

 
見事完成!みんな、よく頑張りました!
表紙はきれいな和紙で飾られています。子ども司書講座の思い出の品になりました。ちなみに、中はメモ帳になっています。
さっそく、日記や読んだ本を書く読書通帳として使うと言っている子や、「友だちに自慢する!」と言っている子もいました。

和綴じ本が完成したら、全員で館内にある修理室を見学します。

 
ブック・ラボさんに、修理している途中の本や修理するときに実際に使っている道具を見せていただきました。
本1冊を修理するにはとても時間がかかること、修理をしても元通りにならない本もあることなどを教えていただきました。特に、破れてしまった本をセロテープなどで貼ってしまうと修理のために剥がすときに大変なため、破れた破片と一緒にそのまま本を図書館に持って来てほしいとお願いをされたときは、受講生も驚いていました。
実際に壊れてしまって修理を待っている本や、修理途中の本などを見て、本を大切に扱うことがとても大事だということを学びました。


午後は、前回に引き続き実習レポートの発表を行いました。
今回は、図書館のイベントへの参加やテーマ展示について書いてきたレポートの発表をしました。

 
2人1組になり、お互いのレポートの発表と質問をします。ビブリオバトルや子どもフェスティバル、テーマ展示など、参加したことがないイベントや、見たことがなかったテーマ展示について、身を乗り出して発表を聞いていました。同じテーマ展示やイベントについて書いてきた子もいましたが、違う観点からレポートを書いており、「そうだったんだ!」という新たな発見があったようです。


 
発表と質問が終わったら、前回と同様に感想カードを書いて交換します。
各図書館で行なわれているそれぞれのテーマ展示やイベントについて書いているので、「それを見てみたい!」や「その図書館に行ってみたい!」という声がありました。


 
第6回で子ども司書講座の全日程が終わり、修了式が行われました。
全ての講義を頑張った成果として、1人1人の受講生に「子ども司書」の認定証が授与されました。

 
今回の受講生全員が認定要件を満たし、晴れて第9期の子ども司書に認定されました!皆さん、おめでとうございます!
子ども司書講座で学んだことを活かし、今後は家族や自分たちが通っている学校で子ども司書として活躍してくれることを期待しています。
約半年間、本当にお疲れさまでした!


子ども司書講座は来年度も開講する予定です。
今後も皆様のご支援を賜りますよう、よろしくお願いします。